プリズマティカリゼーション

 というギャルゲーをやっている。近所のリサイクルショップで、取り説なしで300 円で投げ売られていたものだ。全く期待しておらず、ただのギャルゲーだろうとたか をくくってやってみた。 ななななんじゃあこりゃあ。ゲームでこれほど衝撃を受けたのは数年前の「ひざの上 のパートナー(ps)以来である。たった300円でとてつもない宝物をサルベージしてし まった。 どういうゲームなのか簡単に説明しよう。一プレイの時間は30分程度。普通のヴ ィジュアルアドヴェンチャーゲーム。衒学的で感情移入の難しい主人公が、幼なじみ だが交流の無かった女子高生、小さい頃面倒を見てもらったお姉さん、利発で行動的 な少女と、瞑想的で読書好きかつブラコン気味の少女、ペンションで働く奇妙な少 女、この四人と一つ屋根の下で健康的な夜を過ごすというものだ。 別になんの不思議もない。しかし、このゲームが衝撃的なのはその設定ではない。 ゲーム中謎のオブジェを拾った主人公が「記憶」を「記録」し、その結果少女達は万 華鏡の中の紙片のように姿を変えていく。オブジェには5つの「記憶」が「記録」さ れ、「記憶」は有るべき所で必ず「解放」される。そして肝心のオブジェのことは (全部のエンディングを見たわけではないので確かなことは言えないが)明らかにさ れない。なんといういい加減さだろう。俺は「こんなのあり??」とエンドロールを 眺めながら頭を抱えた。 そう。エンディングも衝撃的なのである。制作者は何を考えてこのゲームを作った のか。このゲームをやったギャルゲーオタは何を思ったのか。凄い謎である。以外と 手に入りにくいと言う情報もあるが、興味のある人はやってみるといいと思う。ps版 もあるが、バグのせいでグラフィックが表示されなかったりするらしい。ドリキャス をしまうのはまだ早い。
*プリズマティカリゼーションの魅力を全く伝えることができません。僕の力不足で す。ごめんなさい

■webデザインきほんbook/新星出版社
♪セレナード第11番・12番/アマデウス管楽合奏団/ポリドール

1010月7日